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【新時代レポート】テレビマンから公務員に!読売テレビから四條畷市に転職したマーケッターが新しい時代に仕掛けることとは?

どうしてテレビ局をやめて公務員に?

読売テレビで数々の番組のマーケティングを手がけていた西垣内渉(にしがうちわたる)氏。彼がテレビ局を離れて四條畷市のマーケティング監に就任したのが3年前の2017年。テレビ離れがまだ顕在化しつつあるかという中、マーケッターとして大活躍していたタイミングでの畑の違う転職。テレビというスピード感と、自治体という未知なる舞台への船出。そして四條畷市には当時28歳の現役全国最年少の東修平市長の旗振りの元で様々な改革がなされて行くのだった。

彼がテレビ局をやめて公務員になった理由、それは「どんなことにもマーケティングは使える、生かせる」との信念があったからと言う。その考えの下、まったく異なる世界で彼は苦闘し、仲間を得ながら成果を示してきた。

「自治体にマーケティングを」 その成果

西垣内氏からすれば、「やれることがいっぱい」あるのが自治体の現状。テレビのスピードをそのまま持ち込むことはできない時も多々あったが、多くの知見を生かして発信力アップに尽力した。それだけが要因ではないが結果として、四條畷市は直近2年連続で人口の「社会増」を成し遂げた(総務省「人口移動報告」より)。そして3年という一つの区切りで、ここまでの自身の成果や感じることを本にしようと考えた。以下は、西垣内氏から。

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西垣内渉です。僕は2020年8月11日からクラウドファンディングなるものに挑戦しています。

 2017年から自治体で働き、自分の職場あるいは他自治体の職員と接する中で、インターネットを活用した広報や情報発信には相当なスキルの差が存在すると感じました。これは住民にとっては情報が伝わるかどうかの差という深刻な課題であり、どうにか底上げできないものかと考えました。その手法として、これまでの仕事を通じて感じた課題を解決するような本を書きたいと考え、さまざまな方に相談し、商業出版の可能性も模索しました。結果として、今までなかったような本を商業出版という形で展開するよりも、自費出版でやってみる方が自分らしいと考え自費出版でスタートしました。(そこまでして出版する気なのか、と聞かれたら答えはYESでしたね笑)

自費出版を選んだからには、マーケティング戦略は自分で考えて実践しなくてはなりません。販路をどのように作るか、というところで選んだのはクラウドファンディングでした。これ以外の選択肢としては、BASEやSTORESといった個人ECサイトの開設、あるいは代理で販売してくれるような枠組みなどもあったかもしれません。その中でクラファンを選択したのは、理念の共有やメッセージの発信も同時にできるのではないかと考えたためです。さらに具体的なねらいもいくつかあるのですが、これはこの企画が成功に終わった後に生々しくお伝えしたいと考えています笑

 クラウドファンディングの内容は「ニッポンの広報力を高め、住民に伝わる発信ができる人材を増やしたい!公務員のための新しい広報の教科書プロジェクト」ということで、僕が今度出版する本(公務員のための新しい広報の教科書)をお知らせし、購入予約をいただくという形での支援を受け付けているのです。

クラファンの特徴は「めざせ地方創生」

 冒頭から触れている通り、今回のクラファンは自分の出版を知っていただき応援していただく企画ですが、それだけでは面白くありません。僕がこれまでお世話になった大阪府四條畷市のことを知っていただくべく、まちづくりなどで活躍されている方々とコラボレーションしてお礼品を並べさせていただいています。

 具体的には、市民でありながらボート日本代表のトレーナーをはじめ多方面で人々の健康を守る青木孝至さん、ビジネスコンテストファイナリストを契機に市内で本革製品のハンドメイド事業を行っている多田ゆきさん、居酒屋オーナーでありながらSHIJONAWATE CITY Tシャツをはじめ「着れるまちおこし」をやっていらっしゃる竹内達哉さん、そして四條畷市役所でインターンシップ生として働いているチェリーアンジェラー未来さんです。

 そのひとつをご紹介すると、四條畷市唯一の鉄道駅であるJR忍ヶ丘駅(学研都市線、片町線)からすぐのところにある居酒屋、 塩梅ダイナー忍ヶ丘店さんはまちおこしに積極的で、2017年からこちらの「SHIJONAWATE CITY」Tシャツの製作、販売を始められました。

 四條畷市のふるさと納税お礼品にもなっているこちらのTシャツとも今回コラボさせていただいています。普段使いでさりげなく四條畷をアピールできる 3色展開、3サイズからお選びください。四條畷高校に通っていた、実家がある、等四條畷にゆかりのある方やPRしたいと思ってくださる方はぜひ一家に一着どうぞ!そして秋冬シーズンに最適なSHIJONAWATE CITYパーカーも製作されましたので、これからの季節にぜひご検討ください。

最後に、四條畷市役所では数ヶ月以上勤務する形の実践型長期インターンシップ生として、これまで多くの大学生・大学院生を受け入れてきました。どのインターン生も個性的で、2020年1月から勤務している 「アンジー」ことチェリーアンジェラ―未来さんは普段は健康寿命延伸という壮大なテーマに尽力していますが、最近市公式YouTubeで食レポに挑戦するなどその活躍フィールドを広げていますが、彼女の趣味であるオリジナルTシャツ作りを世界に発信すべく、今回お礼品でコラボする挑戦をしています(どんなデザインかはクラウドファンディングページをご覧ください)。

そんな彼らが生み出している商品と僕の本のセットで四條畷を知っていただく、再発見していただくという挑戦をしており、ありがたいことにこちらも好評をいただいています。これを地方創生というとおこがましいですが、まちおこし・地域活性化のテストケースとして感じてもらえたらうれしいです。

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今は「二の矢」の最中

 僕のクラファンがスタートして公開20日あまりが経過し、金額目標は特に設定していないものの、現時点で100人近い方々から合計金額にして40万円を超える応援をいただいています。これまで個人的にお世話になってきた方を中心に賛同してくださって、本当にありがたく思っています。最終的には400人以上の応援を得たいと考えており、これからさまざまな形でたくさんの人に知っていただくよう準備を講じています。全部で「四の矢」くらいまで設定していて、今は第2段階といったところです。このあたりの取り組み方についても、クラファン期間終了後にノウハウの共有をこの場で行いたいと考えています。自分でやってみると常に発見があって興味深いのがクラウドファンディングだなと実感しているところです。すでに応援してくださっている方、本当にありがとうございます。この企画は12月8日まで行っておりますので、引き続きのご支援をよろしくお願いします。

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https://motion-gallery.net/projects/newkoho

今後は「枠組み」などのないフリーなマーケティングを

テレビと自治体を駆け抜けた西垣内氏。今後は、「伝える」ことを通じて、民間企業と自治体をつなぐことにも力点を置いて活動していくことになるとのこと。自身の覚悟を問う形になるクラファンも彼らしい。

(UNPORTALISM編集部)

◼️西垣内渉(にしがうち わたる):

1983年、アメリカ合衆国生まれ。2005年に東京大学文学部を卒業、讀賣テレビ放送株式会社(読売テレビ、ytv)に入社、2008年から編成局マーケティング部で視聴率の分析等を担当、2014年から関西地区での視聴率トップに躍進。

2017年に大阪府四條畷市で市長直轄のマーケティング担当者(部長級)の民間公募が行われ、790通の応募から選出、10月にマーケティング監として就任。2018 年 2月に全国初となる LINEを活用した道路の不具合の情報提供システムを構築、以後 6自治体以上にこの方式が採用され、多数の自治体による視察や問合せを受け入れている。同年 4月には新設の魅力創造室の室長も兼任、四條畷市シティプロモーション指針や公民連携指針の策定に注力し、市をあらわすブランドメッセージ「しぜんたい、しぜんたい。」を公表。

好きなスポーツは野球、カーリング、サッカー。好きな食べ物はカレー。特に尊敬する人物は松本人志(ダウンタウン)、イチロー。

ツイッター:https://twitter.com/nishigauchi

note:https://note.com/nishigauchi/

動画でも発信しています

 今回書籍化した内容は、インターネット上でも様々な形で展開していくそうです。そのひとつは動画、 YouTube。書籍の内容と重なるコンテンツもありますが、動画では書籍をアップデートする内容で今後お伝えしていく予定だとか。チャンネル登録もぜひお願いします。

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