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2023クライシス 米人著名投資家が警鐘!日本景気後退に備えるための3つのこと

2023年の世界経済は、国内外のエコノミストから、リセッション(景気後退)予測について触れられることが多い。

日米を股に掛けるスーパー投資家、アレン・マイナー氏に、リセッションが現実化した場合、日本企業がどう対応すべきなのか、3つのポイントについて語ってもらった。

【2023年ビジネス展望】リセッション入りにどう備える?【景気後退懸念】https://youtu.be/Ed4tD9kagns

https://youtu.be/Ed4tD9kagns

予測だけで影響大

まず1点目は、リセッション(景気後退)は、実際にリセッション入りするかどうかという点だけではなく、その「予測がでているという事実だけで大きな影響がある」点を認識するべきだということ。

リセッションが来るとの予測が出るだけで、投資家は新規の投資を絞り込み、企業は資金調達が難しくなる、と投資家マイナー氏は解説する。

特に過去に調達実績のないスタートアップ企業は苦戦するだろう。

■日本の伝統経営を大切に

2点目は、「キャッシュリッチな経営」を心がけること。

日本では、キャッシュリッチな経営をしている企業が多く、そもそもリセッションに強い体質である、とマイナー氏は語る。

近年、内部留保が多い日本企業の経営は批判を受けることも多く、新規事業への投資や、投資家への配当を増やすべきであると言われてきた。

日本の伝統経営からアメリカ的経営スタイルへの移行も叫ばれ、実際に経営方針を変える企業もあった。

しかし、マイナー氏は、日本企業が経営スタイルを変える必要はないと主張する。

リセッション下でこそ、日本の伝統的な経営が再評価されるのではないだろうか。

■リセッション下ならではのチャンスを!

3点目は、リセッションを逆手に取り、「リセッション下でビジネスチャンスになる部分を見つける」こと。

マイナー氏は、自身をコントラリアン(逆張り投資家)と称する。

コロナ禍でも、他の企業他の企業が手を出しにくい領域に積極的に投資してきた経験もある(詳細は別動画で解説予定)。

リセッション下でも守りに走るだけではなく、ビジネスチャンスを見つけ、チャレンジすべきなのであろう。

日本の伝統経営を肯定しながら、さらなるチャレンジを後押しする言葉を残したマイナー氏。

インタビュー中にプライベートの2023年の展望を伺うと、「ダイエットと家庭円満」とのことで、お茶目な表情も見せてくれた。

今後は、YouTubeチャンネル「ビジネスワンダーTV」にて、マクロな経済の視点だけでなく、個々の企業やビジネスについても解説予定。

アレンマイナー/サンブリッジグループCEO

1987年から日本オラクルの初代代表として同社の立ち上げに貢献し、今日の記録的成長の礎を築きあげる。99年に自らの資金で設立した株式会社サンブリッジの代表取締役として、数多くのベンチャー企業への投資に加え、株式会社セールスフォース・ドットコムをはじめとする海外クラウドベンダーの日本におけるジョイントベンチャーの設立にも携わる。2007年には、米国フォーブス誌のベンチャーの企業価値向上に顕著な貢献をしたと見なされるベンチャーキャピタリストおよびエンジェル投資家のリストである『Midas List』に、日本を中心に活動するベンチャーキャピタリストとして初めて選出される。日本ベンチャーキャピタル協会の設立メンバーであり、現在は顧問を務める。主著に『わたし、日本に賭けてます。』(翔泳社)がある。

ビジネスワンダーTV

https://www.youtube.com/@bizwonTV

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