【逆境を越える】ゆいまーる沖縄県産豚肉応援音楽ライブ!
2018年に日本で約26年ぶりに発生した豚コレラ(人への感染・発症はないため現在名称は豚熱(CSF)となっている。)
日本中部を中心に感染が拡がり、拡大防止のため大規模な殺処分が行われ、今なお畜産業界に大ダメージを与え続けている。
2020年1月には、沖縄県うるま市でも豚熱の発生が確認され、発生した養豚場での殺処分に埋却。更に周辺の消毒作業など24時間態勢の防疫措置を実施。
「人へ感染することはなく、万が一豚肉を食べても人体に影響はない」と農林水産省が発表している。(https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/csf/consumer.html)また、感染豚の蔓延、なによりも市場に出回らないために、このような大規模な防疫措置をとっているのだ。
それでも、この一連の出来事・風評被害は養豚農家へ計り知れない影響を及ぼしている。
そんな自粛ムードが漂ってしまっている中、沖縄県うるま市では「こんな時だからこそ県産豚を応援しよう」との想いから、2月15日に〝県産豚肉応援ライブ〟の開催を発表した。
音楽ライブを楽しみながら県産豚肉に舌づつみ
県産豚肉をふんだんに使っており、豚の丸焼き・焼豚サンド・豚じゅーしー・アグーソーセージ、など。
県産豚肉だけではなく、この催しには市内の養鶏・ヤギ農家などの畜産関係者たちも、それぞれの垣根を超えて食材提供に協力している。
更に、沖縄県出身のアーティストや様々なローカルスター達がライブへの想いに賛同し「一緒に盛り上げて行こう」というライブになっている。
「豚を応援する機会をつくりたい」
開催のキッカケは、沖縄で闘牛実況アナウンサーとして活躍する伊波大志 氏が、豚熱の発生により予定していた闘牛大会が中止になり、「同じ家畜を扱う者として出来ることはないか」と、市内でアンダカシー(豚皮揚げ)を販売する「龍華」の國場麻梨江 氏に声をかけたことだった。
様々な協力と応援によって開催の運びとなったこのイベント。特に國場 氏は今回のことを「養豚関係者が動けない中での周りの助けは有難い」と語る。
両名とも「助け合い」の有難さを感じながら、「豚熱の再発防止はもちろんのこと、これからの畜産業界・地産地消活動に繋げていく、チームとなっていく。」という想いを新たにした。
一人、また一人と、協力者が現れ、開催の運びとなった「ゆいまーる沖縄県産豚肉応援ライブ」
逆境に立たされた時にこそ、想いを強くし、そして繋がる。そうすることによって生まれるものがあることを教えてもらった。
(UNPORTALISM編集部)