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【コロナ未来論】世界の危機に未来の大人は立ち向かう!?

人類は大きなリスクに直面していると言わざるを得ない。コロナ禍から始まった災厄が色々なところに波及し、バッタの大量発生やそれに加えて以前から指摘のあった地球規模の気候変動。ゲリラ豪雨、スーパー台風。しかも大きな地震や火山噴火などの天変地異がもし発生すれば今の余力の少ない社会では人類存亡の危機に発展するのは確実。この時代に生きる我々が、備え、考えるべきなのは何だろうか?

コロナ禍という災厄

中国から始まった新型コロナウイルスの感染症。韓国、日本というアジアからヨーロッパ、米国も広がり、アフリカ、南アメリカ大陸にも拡大。正に全世界規模の人類の災厄となりつつある。

そして今現在、感染者1000万人、死者50万人にも及んでいるが、まだ終息の気配が見えないまま、第二波の感染拡大が懸念されている。

新型ウイルス、世界の死者50万人を超える 感染者は1000万人

https://www.bbc.com/japanese/53215965

感染拡大以上に懸念されるのは、経済への影響だ。世界全体に波及するこの影響は、大恐慌の懸念さえある。

世界の主要な国々は、感染拡大阻止より、コロナの影響で悪化している経済対策の方に重点が置かれているようである。

バッタの大発生

コロナ禍に加えて、バッタが大発生しているという。アフリカ東部から発生し、アジアへと拡散している。

‪農作物を食べ尽くすバッタの大群が、最悪のタイミングでアフリカを襲う

https://wired.jp/2020/05/11/africas-huge-locust-swarms-are-growing-at-the-worst-time/‬

バッタの大発生は最初のうちに食い止めない限り、その拡大を止めるためにできることはほとんどない。そしてその初期のタイミングが、コロナウイルスの流行と重なって国家間の支援などの有効な対策が打てなかったらしい。

見方を変えれば、これもコロナ禍と言えるだろう。

過去には、1948年に始まったバッタの大発生がある。アフリカで制御不能となり、1963年まで収束しなかったようだ。実に15年かかっている。

それがコロナ禍が収まっていないこのタイミングで大発生しているのである。

東アフリカ地域では、既に4000億匹が駆除されたという情報もあるが、バッタの襲来は第三波におよび、数十億匹が羽化しており、全体数は推定できない。

大群のバッタは大量の食糧を消費する。東アフリカでのその量は穀物35万トンに及ぶという。

バッタの襲来相次ぐ東アフリカに第3波か 数十億匹がふ化へ

https://www.afpbb.com/articles/-/3289455

1人あたりの穀物の年間消費量は約180kg。35万トンの被害だと、約200万人分に及ぶ。穀物は全世界で、年間 およそ24億トン生産されているので、35万トンは7000分の1になる。

そしてバッタの大群はインドへ広がった。そこから中国に広がろうとしているという情報もある。

‪バッタの大群が首都近くに襲来、警戒態勢 インド

https://www.cnn.co.jp/world/35155958.html

一方南米でもバッタの大群が発生している。パラグアイからアルゼンチン、そしてブラジルへ。アルゼンチンの穀物地帯でも被害が広がっている。

‪4千万匹のバッタ、アルゼンチンを南下 農作物に被害

https://www.asahi.com/articles/ASN6S3Q6CN6SUHBI00R.html

そして、バッタの被害が影響を及ぼすと見られる食糧危機も具体性を帯びてきた。

アフリカ、南アジアにバッタ襲来 食糧危機も

今夏、世界で約490万人が飢餓に直面する危険がある

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60820460W0A620C2000000/

人の移動制限、物流の停止により、専門家や殺虫剤が不足しているという。コロナ禍が影響を及ぼす、世界的な負の連鎖である。

災厄は他にも

その他の災害が中国で起こりつつある。異常気象の影響とも考えられる集中豪雨である。

‪世界最大の中国「三峡ダム」に決壊の脅威? 集中豪雨で大規模水害、そして… ‬

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/06/post-93808.php

被害は、中国の13省に及び、経済損失は4000億円弱だという情報もある。

中国「三峡ダム」決壊危機! 記録的豪雨で被災者1200万人 一時的に警戒水位突破も

https://www.zakzak.co.jp/soc/news/200630/for2006300004-n1.html

‪中国・超巨大な三峡ダム、決壊へ警戒高まる…上海など主要経済都市が水没なら国家的危険 ‬

https://biz-journal.jp/2020/07/post_165777.html

中国は新型コロナウイルスの被害に加えて、バッタの大群が迫りつつある。もし三峡ダムの決壊ともなればそれら全ての被害は想像を絶するだろう。

そしてこんな情報も入ってきている。

中国で新型豚インフルを確認、パンデミックの可能性も

https://www.afpbb.com/articles/-/3291053

「G4」と名付けられた新型豚インフルエンザウイルスは、感染力が強く、豚からヒトへの感染がすでに起きているらし。懸念されるヒトからヒトへの感染はまだ確証はないらしい。

新型コロナに続き、中国発なるかもしれない新型インフルエンザウイルスG4が、今後どうなっていくのか。関心を持ち続ける必要があるだろう。

世界政府の設立も選択肢に

移動手段の発達で、世界各地の時間的距離は近くなっている。航空機の路線拡大で、世界中への移動は容易になり、比較的簡単になった。情報については、瞬時に世界中から情報を得ることが可能になった。個人でも膨大な量の情報にもアクセス可能である。そして無線での情報伝送技術も発達し、5Gの運用が始まれば、より大量の情報が伝送できる。個人レベルの情報発信も簡単になり、世界全体の情報量は、加速度的に増えている。

そして世界各地は相互に結びつきを強めている。前に上げた交通網、物流網、情報の伝送網。人類が経験したことのない規模で、世界中を覆っている。この時間的距離の近くなった世界にとって、前に発生した世界規模の感染拡大したスペイン風邪や、数十年前のバッタの大発生とは、影響の度合いと状況が全く違うことになる。

コロナ禍による世界経済のダメージ。バッタの大発生による世界規模の食糧危機。それに加えて異常気象などの天変地異。これらの脅威には全世界規模で連携して対応する必要に迫られる。
世界の国々が個別で対応するには限界があるからである。
資金や人的、技術的資源に限りがあり、時間的猶予も期待出来ない。

歴史を振り返れば、ヨーロッパでのEUの設立は、二度の世界大戦という人類が起こした災厄が、きっかけなっているという。
その第一次世界大戦期に猛威を振るったのが当時の新型ウイルスであるスペイン風邪だ。

そう考えると、人類共通の脅威であるこれらの災厄に立ち向かう為に、世界政府の設立がこのタイミングで検討され始めるかもしれない。

今現在のこのような問題を考えると国家という枠組みでは処理しきれないと皆さんもお考えだろう。

しかし今の国家の枠組みでは、国家間で連携して処理するには障害が多すぎるように思う。今の国家で恩恵を受ける人たちが抵抗勢力として立ちはだかるからである。

国家間の連携に障害となる国もある。情報統制を行い情報を操作し、国内外に必要な情報を流さず、操作した情報を発信し、自国の国益を優先する独裁国家や一部の共産圏などの、個人の発言の自由が保証されていない国である。

このような国々があると、今の世界体制では、人類の脅威に効果的な対応が出来ない可能性が、大いに懸念される。

今のこの世界情勢では新たな枠組みが必要なのではないだろうか。国家を越えた新たな体制。世界政府である。全人類で団結して脅威に対峙する新たな枠組みである。

皆さんは、世界政府という単語を聞いてどう思うでしょうか。SF物語に出てくるような絵空事と感じているのではないだろうか。

しかし、人類全体にとって、広くはなくなりつつある世界では、多くの相互作用によって、事態は加速度的に進んで行く。

世界政府。この可能性、具体的な実現性について、考え始める時ではないだろうか。世界の人々が共存共栄する為には、もう無関心ではいられないと思う。

無関心と無知の知

私の好きな言葉に「無知の知」というのがある。古代ギリシャの哲学者であるソクラテスの言葉である。皆さんもご存知かと思うが、私の解釈では、無知の知とは、何を知っていないかを自覚するということである。

この考えは、大事なことだと思う。自分で知っていると思っていた事柄でも、具体的な事例を考えていくとこんな事も知らなかったのか、想定外だと気づかされる事が多々ある。

当たり前のことかも知れないが、今まで、関心がなく気付かなかった事柄も、関心を持ってば、自然と無知の知が見えてくるように思う。何がわかっていて、何がわかっていないかが。

そして、物事を上からみた俯瞰、構造の階層化、多次元化の視点、パラメーター化などによって、自分の経験や知識などが活用できるようになる。

個別の事柄を全体の世界観と関連付けて考える視点。関心を持つ事から得られる視点である。

人の時間感覚も変わりつつある。意識しないでいれば周囲に流される。世の中のスピードが上がり、生活の時間感覚が短い単位になりつつある。目の前の情報の処理に追われている。それに伴って、これからの何十年、何百年という長期的な視点が徐々に失われつつある。そう思われて仕方がない。これも心掛けによって意識する必要を感じる。

未来の大人

未来の大人とは何を思い浮かべるでしょうか。

最近私は、漠然と未来に向かっている今の大人、将来の大人をイメージしていた。

そして今、イメージが固まりつつある。

様々な事柄に関心を持ち意識する。未来に向けた社会の下地を作り、種を蒔き芽を育てる人たち。それが私のイメージする未来の大人である。

(文責:シエロ教授)

シエロ教授: 社会のさまざまなテーマを独自の観点から、一刀両断する【暴論 極論】が話題。対象は多岐に及び、人、技、技術、伝統、文化、社会の仕組みなどに。

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https://note.com/shieroprof/

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