全国制覇!今年の桜動画を集めた「2020桜リレー」が話題に
2020年春、外出自粛の呼びかけのもとステイホームとなり、楽しみにしていた花見が出来なかった人たちが多い中で「全国の桜を集めて、日本にいる一人一人が桜を感じ、気持ちだけでもお花見気分を味わえるように」と始まった2020桜リレーというプロジェクトが話題になっている。
キッカケは、ひょんなことから
「zoom(オンライン会議システム)を使って、みんなで各県の桜を映しながら花見をしようよ」
そんな話をしているコミュニティがあり、この思いつきの一言から全ては始まった。
この時はまだ1月ごろ。現在のような状況ではなかったのだが、月日が経つごとに、どんどんシビアな状況になっていきオンライン花見なるものは中止に。
だが、刻一刻と変わる情勢の中、日々を生きる一人一人の気持ちも塞ぎこんでいく空気感に「少しでも晴れやかな気持ちになるように」とメンバーたちは必要な外出の道すがらで、出来る範囲で桜を録りため、それを一つに繋げたのだ。
人々の心をうつ桜動画
そうして出来た桜動画にはオリジナルのヴィオリン楽曲の提供も加わり、視聴した人の心を揺さぶった。だが、この時はまだ全国の桜は集まっていなかった。
だからこそ、メンバー達は「各地域の一人一人の力で、この桜リレーを完成させたい」という発信を続けていったそうだ。そして、そこには、「このアクションが明るい未来へと進むための力になることを信じているから」という想いが込められていた。
想いへの共感、繋がるバトン。そして、「こんな桜は最後に」
その想いは、一人、また一人と広がっていき、あっという間に日本の8割もの桜が集まった。4月26日の時点で残りの地域は10都道府県(北海道、青森県、岩手県、山形県、茨城県、栃木県、富山県、石川県、福井県、長野県)となっていて、たくさんの桜を募集している!!
そして、「明るい未来へのアクション」という想いを持ちながら、動画の中で今を生きている人たちへメッセージを届けている。それは、
『こんな桜は今年だけにしたいから
だからこそステイホーム
来年みんなで一緒に桜を見れるように
今できることを』
というメッセージ。
日本ケーブルテレビ連盟との連携も
このメッセージに、日本ケーブルテレビ連盟が共感し、連携することも決まったそうだ。ここから更なる勢いで桜のバトンリレーは一気に広がっていくだろう。日本全国が鮮やかな桜色になる日はもう、すぐそこまで来ている。
外出自粛のため、コミュニケーションが分断されて繋がれなくなったからこそ、形を変えて心で繋がっていく。そんなアクションに勇気づけられる「桜リレー」のバトンが日本全国へ繋がるのが楽しみだ。
(UNPORTALISM編集部)