【誰もとりこぼさない!】一緒に作ろう!食べよう!遊び学ぼう!あまくさ子ども未来サミット!!
G20大阪の余波が都市から地方へ移り、熊本県の天草にある「いこいスペース∞こあ まるちゃん家(ち)」において、「あまくさ子ども未来サミット」が開かれ熱気を帯びている。
「あまくさ子ども未来サミット」
子どもの未来を担い、羽ばたく土台を作るのが今の大人でありたい。天草市の子どもの未来に対して、私たちひとりひとりが「それぞれの立場でできることがある」ということに気づき、知ってもらうこと。そのツールがあまくさ子ども未来サミットなのだ。
地方イベントとはいえ、なんと参加者はスタッフ合わせ、350人ほど。県外から多数の参加者が集まり、このイベントへの関心の高さが表れている。そして驚くことに、高校生や中学生を中心としたボランティアが多数を占めていたそうで、未来の大人が、次の未来の手助けをしたい!そんな強い想いの連鎖が、これからの天草を支えていく礎になるのだろう。
「子どもへの支援は地域の未来につながる」
天草では、ひとり親世帯や共働き、核家族が増えており、子どもの生活環境に悪影響がでている現実があると主催者の木原成美氏は感じているそう。だからこそ、「子どもを真ん中にした地域交流の場」が天草に必要なんだ!と木原氏は切実に話す。サミットでは、子どもたちの支援を行う専門家の声や他地域での行政と民間の協働体制、教育福祉について紹介され、地域全体で子どもたちを育てていく仕組み作りについて意見交換で更に賑わいを魅せた。
「いこいスペース∞こあ まるちゃん家(ち)」
子どもたちが家庭や学校に次ぐ第3の居場所として、安心して過ごせる場所であり、学びの場所。子供に限らず、一人暮らしの高齢者の方や地域全体で子育てをできる、応援できる場所となっているのだという。おじいちゃん・おばあちゃん・中高生が学校の宿題を子どもに教えたり、一緒に食事をしたり、遊んだりと世代を超えた繋がりがここにあり、ボランティアスタッフで成り立っているこの場所は「みんなの居場所」といったほうがいいのかもしれない。
「夢や希望を持つことで生きる喜びを」
木原さんが話してくれた。「子供達はみんな幸せになるために生まれてきていると思っています。私が幼い頃も近所のおばちゃんやおじちゃん、地域の方々にたくさん支えられてきました。でも、親の都合や経済的な理由で決して幸せとは言えない子供達がいる現状があります。そして思い行き着いた答えが、ご縁のある子どもたちを身近でおうえんしていきたいということでした。無限の絆で結ばれる、夢を持つ子供達とのご縁を大事に大切にして寄り添いながら励まし伝え続けたいと思っています。」
無限の絆で繋がり、地域で支えるみんなの愛に包まれているまるちゃん家。その醸し出す昭和的な雰囲気は誰も取りこぼさないメッセージ。その愛が伝導するあたたかな波紋のように有機的な広がりがこれからの世界に、社会に必要なのかもしれない。
(UNPORTALISM編集部)