【やる!今だから】神戸流通科学大学でオンライン入学式
これはエイプリルフールの話ではない。
連日報道が続いている新型コロナウィルスの影響のもと、オンラインによる入学式を行ったのは神戸市にあり「りゅうか」の名で親しまれている流通科学大学。
2020年4月1日、学生たちが希望に胸躍らせ、本当ならば街のあちこちで入学式がとり行われている時。だが、現在はコロナの甚大な影響により、そのことも叶わなくなってしまっている。
そんな中、流通科学大学では学生の入学の熱い想いを形にするべくオンラインによる入学式に踏み切ったのだ。
りゅうか初の試み
事前に学生たちにはオンラインアプリを使っての参加のレクチャーをほどこし、学長の挨拶、そして学生一人一人が自分の想いを述べるという形で開催。
元来、流通科学大学の入学式は伝統として行われているのが学生一人一人が壇上に上がり自身の名前、そして想いを述べるという形式で入学式の形がとられている。
ネアカ のびのび へこたれず
流通科学大学の創設者である中内㓛氏が唱えた「ネアカのびのびへこたれず」とは、「どこに出ても物怖じすることなく、誰とでもしっかり言葉を交わすことができ、逆境でもたくましく生き抜こう」という想いが込められているそうだ。
この建学の精神にのっとり、自分自身で発信をする。その第一歩として入学式は、この大学ならではのものとなっていた。そんなオリジナリティをなんとかこのコロナの環境の中でも実現できないかと考え出されたのがオンライン入学式だったのだ。
中内潤理事長は力強く語る。
「一人一人がリモートで離れた場所から学部単位で集い、想いを発信していく。こんな時だからこそ、そしてこれから時代が変わっていくからこそ、大学での学生の在り方も変化があって当然。たとえ、オンラインの形が上手くいかなくとも、そのことにアグレッシブに挑戦する姿勢を大学として学生たちにも見せていきたい。」
一度は中止するしかないはずだった入学式。様々なリスク、回線の乱れ、学生たちの満足度、言い出してしまえば形にしない方が良いかもしれない要素はキリがない。
だが、それでもこのアクションに大学として一歩踏み出すことで学生たちにも伝えたい思いがあった。実際に学生たちの反応も良く、戸惑いながらもオンライン大学生の一期生として意気揚々と入学式に臨んだようだ。
首都圏を中心にこれからどうなっていくか分からないコロナの勢い。そんな中だからこそ、教育の現場で新しい環境をアグレッシブにクリエイトしていく学生たちは、新しい環境の中で新しい学びを実現していくのだろう。
(UNPORTALISM編集部)