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テレビパーソンがこっそり語る!MBS田中良の「捨てる、続ける、記録する、発信する。」(1)

さまざまな番組を立ち上げ、テレビの中でしっかりした見識で定評のある田中良さん。この投稿はフェイスブックに自分への備忘録も込めてアップしていた投稿をこちらにも転載させていただきます。四回に亘り、田中さんの大切にしている4つをお届けします。(編集部)

成功の4つのキーワード

仕事柄、優秀な経営者や起業家、クリエイター、アーティストらと出会うことが多いですが、なぜその人たちが成功したのかをまとめるとこの4つに集約できるのではないかと思い、書いてみることにしました。

なぜなら僕がこの4つを行うことが苦手だからw 決意表明の意味もありますw

まず「捨てる」について。

周りで成功している人をみると数多くの選択肢の中で必要なもの以外はあっさり”捨てる”という人が多いように思います。

いわゆる”選択と集中”。

足し算ではなく引き算の考え方です。この”捨てる”で思い出すのが24年前コブクロを取材していた時に出会った音楽プロデューサーの笹治正徳さん。

笹治さんはプリンセス・プリンセスのプロデュースを始めてから、本格的に音楽プロデューサーとして活動。ユニコーンやスピッツ、ゴスペラーズ、森山直太朗さん、HYなどそうそうたるアーティストのプロデュースをしてきた音楽業界の重鎮です。

当時僕はコブクロがデビューするまでの半年を密着取材していました。

大阪のストリートで人気を博していたデュオのコブクロのデビュー曲「エール」を笹治さんがプロデュースすることになったのです。笹治さんはとても温和な方でレコーディングが行われる音楽スタジオで気さくにお話をさせてもらいました。コブクロの二人がでメジャーデビューし音楽業界で活躍できるのかを取材している中でとても印象的だった言葉があります。

「あってもなくてもいいものは、なくてもいい」

曲作りにおいて様々な楽器やアレンジを試す中でついつい要素を足してしまうことが多い。でも、迷いが生じるようなら思い切ってなくしていしまうほうが

結果、良い仕上がりになるんだよ、と笹治さんは語っていました。

コブクロについてのお話ではありませんでしたが、僕はこの言葉がとても心に残りました。笹治さんという音楽業界のトップランナーに教えていただいた金言はその後、僕の仕事にも大いに影響を与えてくれました。番組作りでも、仕上がりが不安になって長時間に及ぶ会議で台本にあれもこれもと詰め込んでしまい、

現場でも「とりあえず撮っておこうか」と保険をかけてました。結局、編集段階で尺がオーバーになって撮影したものをカットせざるを得ない

ということが良くありました。

あってもなくてもいいなら、撮らなくていい。

そう思うようになってからロケの無駄がなくなり、番組の作りがシンプルになって伝えたいことがより伝わりやすくなりました。必要なパートに時間を割いて内容を吟味するようになり、視聴率もよくなったと思います。必要なものと、そうでないものを決めるのは簡単なことではありませんが、多くの成功者の人たちにはそれが「見えている」からこそ本当に大切なことにリソースを集中させて良い結果を導くことができるのだなと思います。

次は「続ける」について書いてみようと思います。

田中 良:MBSメディアホールディングスビジネス創造局所属。95年入社。バラエティ番組や報道番組を多数制作(プレバト!!、日曜日の初耳学、所さんお届けモノです!、情熱大陸など)。現在は、通販番組『カチモ』プロデューサーを担当。

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