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【オンラインが変える教育】「背伸び先生」100人を超えるオンライン授業を高校生が!!

学生が先生になってみて背伸びしながら
教えてみる「背伸び先生」

生徒がいきなり先生になったら?どうなるかを実現したこのオンライン授業。

この企画はコロナで休校になっている三月中旬に教育で何ができるのかを考えるオンラインイベントから誕生した。計画は二週間。受付ギリギリになって参加者が一気に増えて100人超える参加のオンライン授業になったのも、世の中がオンラインでのコミュニケーションが促進されて参加しやすくなったのも理由だろうが、高校生が「背伸び」して先生を務めるというユニークな形式が日本中の教育者はじめ、様々に伝わった結果だろう。

全く動揺や緊張を感じさせない堂々とした山本先生(高校3年生)

三田国際学園高校3年の山本花香さんが、先生になって教えるテーマは「化学」。
何にでも興味を持って「?」を大切にするなど、大人でも唸ってしまうような問いかけや、疑問の共有に50分はあっという間。 最初、参加する人も緊張する不思議な空間だった。しかし、参った。

山本先生は、緊張も感じさせずどんどん自分のペースで時間を切り盛りしていく。教えることの楽しみを全身に溢れさせながら、参加する大人たちも、巻きこんでいく。

スライドを多用しながら、生徒に疑問をぶつけていく山本先生(高校3年生)

そんな山本先生が授業終わりにフェイスブックに書き起こしたのは

 今日は「背伸び先生」というイベントに先生として登壇させていただいた。最初は30人くらいでも「おお、予想より多いな…」って思ってたのにフタを開けると100人超え…本気でびっくりした。「これ、私話せるのかな…」って不安になるくらい。
今日の夜ご飯とか全然箸が進まなかったし、本番前に腹痛が起きたり…笑笑 滑舌が悪い方だから、言葉喋れなくなるかもとまで思った。

イベントが始まった後も声が震えて、流石にやばいなって思ったの。宝塚の先生が教えてくれた緊張を解く方法を試したり、演劇部でやってたほぐし方をしたり。それでも和らがなかったから余計に焦ってしまって。

でもそこで、以前私がやった化学の授業を思い出した。あの時も当日の昼に「今日の授業やってね♪」って言われて、時間のない中板書とか色々準備して…前に立つまで本気でガクブルしてた。いつもは「早く終わらないかな」って思った授業でも「お願いだから終わらないで」って願ったくらい笑
でも、授業を始めたら一気にその緊張がなくなったの。前に立ってみんなの意見を聞いて、伝えたいことを伝えようとしたら、緊張がなくなったの。

それと今回は同じかもしれない!って思っていざ、話し始めてみると本当にあの時と同じだった。話し始めて仕舞えばすごく楽しくて、みなさんの意見や考え方が面白くて、伝えたいことが素直に口から出て。50分があっという間だった。途中で気づいた方がいらっしゃったけど、もしかしたら私が一番楽しんでしまったかもしれない。

最初の一歩を踏み出すのってすごく怖い。失敗したらどうしようとか、私のせいで化学を嫌いになってしまったらどうしようとか、心配をたくさんしてしまう。
でも始まってしまうと、私にできることは伝えたいことを皆様に伝えて、楽しむことだけだから全力で走れた。

ここまでメインで喋るという経験はなかったから、初めて気づけたことがある。それは今回の「生徒と先生の関係って必ずしも教師が教えて、生徒が教えられるものじゃないよね」ってのと同じで、スピーカーだから与えるだけじゃなくて、参加者の方々から学ぶこともあるってこと。新しい面白い視点だったり、そのコメント一つでどれだけ助けられるかとかだったり…。空気感やバンバンコメントをしてくださった参加者の方に私はすごく助けていただいた。運営の方々の私を受け入れて下さる暖かさとかも、それがあったからここまで素で、いいたいいことが言えた。

最初の一歩で踏みとどまりたくなる気持ちがすごくよくわかる。自分もそうだったから、本気で止まりたくなる。でも一回飛び降りて楽しむ、という経験をすると、立ち止まりたいって思わなくなる。
経験は大事ってよくいうけど、それをいろんな場で経験してきてたんだなって今日気付いた。経験したからこそ次回のハードルが下がったり、行動に移しやすくなる。経験したからこそ自分の行動を振り返られたり、他の見方が変わったり…
やる前に怖がらずに、とりあえず飛び込んでみよう。その経験から得られるものってすごく大きいと思うし、いじけてても先には進めないし。興味があったら飛び込んでみることにする!!

めちゃめちゃ楽しかった!!!笑笑

山本先生と同じ三田国際学園の大野智久教諭も「三田国際学園では発表に力入れているので、資料作りがうまいとか単純に喋りがうまいとか、そういった学生さんもたくさんいると思うけど、山本先生は何より楽しんでいることが伝わったのがすごい。山本さんは、長﨑先生の影響を受けて化学好きになっていきました。 そこに、たまたま僕の授業で「探究」の考え方が入ってきて、また1月から一緒にポートフォリオの取り組みを始めたことが相乗効果を生んでいると感じます。」と感激しきり。

山本先生の恩師にあたる長崎一樹先生も「2年前から山本さんの化学の授業を担当していますが、去年にも教育×化学というプロジェクトで授業を1コマやってもらったことがありました。今回の授業も率直にすごく良かったなと思います」と教え子の教師デビューを温かく見守った。

主宰した都立豊多摩高校井波祐二教諭は「大人と子供がどれくらいの割合になるのか蓋を開けるまでわからなかったですが、大人の割合が多くなって当初、大丈夫かなと思いました。けれど山本先生の全てを巻き込むドライブ、そして構成力で大人が色々発見し、考えさせられるとてもいい授業になったと思います。コロナで大揺れの教育界ですが、そんな時だからこそこれからは子供たちにも伝わるコミュニケーションの場作りをしっかり考えて第二、第三の「背伸び先生」企画を形にしていきたいですね。」と手応えも上々だ。

授業終わりに「休み時間」として山本先生に質問や感想をやりとりする時間があったが、終始誰もが「山本先生」といって決して学生扱いしなかったのも印象に残る。そんな場だからこそ山本先生が思い切り「背伸び」できたんだと思った。

                  (UNPORTALISM Education 編集部)

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