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緊急オンライン座談会【教育改革の時!?】「教える」から「促す」へ

今なお続く学校施設の休校業態。卒業式や入学式を行えなかったところも多く、生徒も教員も不安を感じている。

その中でも「今だからこその変革期」と捉えて思案を巡らせている教育者もいる。有志たちが集い、これからの教育を語り合うオンライン座談会が先日行われ、その中で生まれたテーマや課題こそがこれからの教育の未来の一つを示唆していた。

これからは「教える」だけでは学びに繋がらない

集った先生たちは、都立高校 井波佑二先生 埼玉県小学校 山下揺介先生 埼玉県高校 森川大地先生 都立高校 島村学先生 群馬特別支援学校 北島将志先生 白井翔平先生の六人。生徒たちが学校へ集まることが出来なくなった今、各地でオンライン授業の動きが活発化していっている。物理的問題を解決するアクションとして現在注目されているが、だからこその問題点もある。

それは、「授業の参加や入退場は生徒自身が決めれる」というところ。教室で多数の人間が集まり時間を決めて行う勉強とは違い、自宅で端末のボタンひとつで学ぶかどうかを自らが決めれることにより「学習への強制力」が大幅に緩和されてしまっているのだ。

このことから、従来の授業の姿勢の「教える」のみでは、生徒が「学びたくない」となれば簡単にシャットダウン出来てしまう環境になっている。

これから必要とされる教師力とは「促す力」

オンライン授業という新しい形が普及していくこの時だからこそ生徒たちが「もっと知りたい」「学びたい」という気持ちになるように促すこと、教えるというteachingから、促すというcoachingへとシフトする時が来たのだろう。

これまで生徒たちの「自らが学ぶ意識」というものを変えることが実はこれまで少なかった。それはコンテンツ・教材を教え込むことに集中していたから。つまりは「やる気」にアプローチしてくることが少なかった、ということ。

だからこそ、それこそがこれからの教員たちの課題になる。

教育の場が教室から自宅へ、勉強をするかしないかの選択権が生徒主体へ。だからこそ、これからの教員により求められるのは学習意欲を促すコーチング力へ移行していくのかもしれない。その上で教育に欠かせないもう一つの要素がある。

教育の場をどこつくるか

学ぶか学ばないかぎ本人の主体性に委ねられるからこそ、「勉強をしたくない」と思う生徒たちは学びから離れていくだろう。

この時に「教育の場」なるものをどこでつくるのかが大切になってくる。今までは教室だったものが家庭へと移行する。例えば家庭の中で何かしらのつまづきが生まれた時に学校という外のコミュニティがあることによって解決へと繋がっていく、というプロセスが極端に薄くなる。

それは「生徒たち、子供たちの世界」がなくなっていってしまう可能性を含んでいる。単純に学ぶ、勉強するという意味では既に良質なコンテンツは存在している。だからこそ、人間が出来ること、「その子」に寄り添うことができる場所と、生徒たちの世界を築ける場所を作ることが未来の大人となる子供たちへ、教育業界に携わる人educatorとして大切なことなのだろう。

(UNPORTALISM編集部)

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