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【実は学校だからこそ学べるニッポンの性教育】part.2   助産師 櫻井裕子先生

できる人ができる事をできる時にできる分だけ。皆が持ってるピースをつなげて一つの絵にして性教育をしていこう

清水先生の後はやりにくいとおっしゃりながらも、マイペースでユーモアな語り口で最初から櫻井先生の話に引き込まれた。

櫻井先生のお話はご自身の体験から始まった。

看護師になることをずっと夢見ていた先生が助産師になりたいと思ったのはある助産師さんとの出会いがきっかけ。

まだ学生の頃、妊娠が発覚した時に受けた周りの大人たちの冷たい言葉の数々。

批判しかされなかった自身の妊娠。それを「まずは妊娠できたあなたの体におめでとうと言ってあげたい」その言葉を受けて助産師になることを目指された。

色んな選択肢があるはずなのに、前例がないというだけでダメだという当時の大人たちと戦って、大学休学を勝ち取った経験は先生が今されている性教育にも生かされている。

家庭でも学校でも性教育が苦手という人達に向けてはこうお話されていた。

1回で正解を教え込もうとするから難しくなる。間違えてもいいし、やり直しがあってもいい。

自分の持ってるピースを色んな人の持ってるピースにつなげて一つの絵にすればいい。

1人が全部伝えなくても何人かで協力しあって性教育ができればいい。

それが子ども達の幸せにつながる。

櫻井先生は25年前に開業し、地域で活動している助産師であるので活動の中で様々な困難にある母子に出会っている。

若い子たちの妊娠、出産に関わる事もある。その経験が櫻井先生のピースになる。

例えば具体的な例として、若い世代の妊娠事例対応のお話もあった。

次の妊娠を防ぐために真剣に避妊を考えようと臨んだ私に二人は「もう二度とsexしません」と言って来た。双方の保護者に「nosex」を約束させられたとの事。

それってどうなんだろう。

お互い好きでつき合っている若いカップル。ぬくもりを知ってるのに。心地良さを知ってるのに。我慢が足りるとか足りないとかの話じゃないのに。

この妊娠が発覚した時に親に相談できずにいた女の子。

それは親に怒られるのが怖かったのではなく、心配や迷惑をかけたくなかったから。

相談できずにいたから、どんどん選択肢が少なくなってしまう。

大人は「人に迷惑をかけてはだめ」と小さい頃から教えている。それは間違いではないけれど、人に迷惑かけてもいいんだよと伝えたい。甘えてもいいんだよと。

「迷惑を誰にもかけずに生きている人などいない。迷惑をかけても許しあえる社会にそろそろしていきませんか。」と櫻井先生もお話されていた。

そして、この妊娠事例で大人が決めたこと。

「no sex」

清水先生もおっしゃっていたが、人の性はコントロールできないもの。

そこを抑えつけるより、他に教え伝える事ができたようにも思う。

それができるためにも大人である私たちも学んで、視野を広げる必要性を感じた。

例えば妊娠に気付くきっかけはまず第一に月経が止まること。

突然、モデレーターの井波先生へ出題。正解でした。

それさえ知らない子どももいる。

日本の法律で現状では中絶が許されるのは21週6日まで。

12週以降は中期中絶と呼ばれ、出産と同じ方法を取る。中期中絶は取り扱えないクリニックも多い事から12週の前日までに手術を受けるとなった場合、妊娠が検査でわかってから1ヶ月程度しか時間がない。

この事実を知ってるか知っていないかで大きく違ってくる。

選択の幅も変わるし、傷つき方も変わってくる。

妊娠は奇跡的。神秘的だけど、それを起こすために人の体はとても工夫されている。

奇跡的な確立でしか妊娠が起こりえない場合もあるがそうではない場合もある。

なかなか妊娠しないと思われがちだけど、そこを誤解のないように子どもたちに伝える必要もある。

コンドームに関しては櫻井先生のご家族で作成された動画がある。「コンドームリズミック」で検索するとでてくる。

https://youtu.be/rWtPms11lHU

性教育は学校、家庭、地域でピースを持ち寄り絵を完成させればいい。

櫻井先生のイベント後の感想もとってもチャーミングだ。


開始まで清水先生の後で話す緊張と不安で押しつぶされそうで、なんならちょっと押しつぶされてて(笑)

話し終わった後の開放感がたまらんかったです。

 途中から頭の中にビールしかなくなっていったのは言うまでもありません。

イベント本チャン終わったのが23:30。

そんな時間から飲んだら「良くない」ってわかってても飲んじゃう。

だから「sexしたら妊娠や感染があるかも」ってわかってても、気持ちの良さを知っていたらすると思います。

またもう少しお話したかったことは双方の保護者に「nosex」を約束させられた事例。

お互いが好きでつきあっているカップル。ぬくもりを知っているのに、心地良さを知っているのに。我慢が足りるとか足りないの話じゃなくて、、、。

この辺りをみなさんと意見交換をもっとしたいと思いました。


あれだめ、これだめの性教育ではなく、人間味のある櫻井先生のお話だった。

今回だけでは話たらなかったと思うので櫻井先生のピースをまた集めたいと思う。 

(編集:unportalism education編集部)

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