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“課題”という発想からの脱却

臨時休校に伴い、授業代替や試験代替のために各学校で様々な「課題」が配信されていると思います。
ある学校で、「課題」が集約された際、生物の先生がこんな文を掲載されたようです。

<有意な時間を過ごすために>
身近な生き物や環境に注目して、冬から春にかけての変化を観察しよう。毎日、写真を撮ったり、計測したりして数値化すると経時的な変化を把握できる。
面白い発見の報告を楽しみにしています。

この文を掲載するにあたり、「本当は課題なんて一切出さないほうが、生徒たちはいま自分がやるべきこと/やりたいことは何なのかを自分で真剣に考えてやるだろう」という対話があり、その上でこんな表現になったということです。
とても素敵だなぁと感じました。
自分としても、こんなことを考えています。

“「勉強」より「学習」がいい。
「させる」より「したくなる」がいい。
「強制する」とか「コントロールする」より「選択肢を提示する」とか「広い世界を見せる」方がいい。”

今回の一連の動きを見ながら、この思いが強くなっています。
本質を見失わないように思考し続けていれば、「課題」や「試験」の意味を問い直す機会になるはずです。
でも、本質を考えずに、「今までと同じように」という方法だけにとらわれてしまうと、「試験がなくなったらどうやって成績をつければいいんだ」とか、「放っておくと遊ぶだけだから、毎日課題を与えて管理しないと」となりがちです。
でも、それは「学校の本質」「教育の本質」ではないはずです。

ここに紹介したメッセージは、僕も含めて全ての教員に対して「今やろうとしていること、今やっていることは、本当にそれでいいのか?」と問いかけてくるものだと思います。

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