何かをやるんだ!
今だからこその行動力
今宮高校ダンス部の場合
コロナの自粛要請が解除され、徐々に日常に戻りつつある。
しかし様々な試合や大会、催しは中止、延期されている。
そんな中今宮ダンス部はこんなTwitter動画を制作した
pentatonixのsingにのせて、とにかく楽しそうに踊ってる。
「これ、めっちゃくちゃええやん❗」
何度も何度も見てしまっていた。
しかし弾ける笑顔の裏には悔しい思いもある。
7連覇を目指していたアメリカ国際大会がコロナで大会が中止に。
クラウドファンディングで資金も集められていた。
たくさんの関係者からの支援、応援も受けていた。
悔しいだけじゃ表現できない気持ちを部員達は抱いていただろう。
「何日たっても中止になったことが夢のようで信じる事ができなかった。先輩達から聞いていた演技後のスタンディングオベーションの感情を何度も想像し、ずっと憧れ目標にしてた大会だったので空っぽになってしまった。」
「ただ眠れない日々が続き、仕方ないとわかっていても悔しくて、どこにもぶつけれない気持ちがあり落ち込んでいた。」
「先輩達が続けてくださった連覇に続くことができず悔しかった。」
でも部員達は立ち上がる。
今の自分達に何ができるのか。
下を向いても始まらない❗前を向いて進もう❗私達にはダンスがある。仲間がいる。コロナなんかに負けたりしない❗
そう思えたのは顧問の先生やキャプテンを始めとする先輩方、仲間達の言葉などきっかけは色々。
「1年生の時に作った新作ロックのテーマENDLESSのように最後まで無限大に頑張ろう」
「キャプテンや先生のおかげで互いを鼓舞して前に進めた」
引退を控えた3年生は後輩達を引っ張りながら自分自身も鼓舞する。
「アメリカに行けなかった分ファイナルライブは最高のものにしよう。皆と一緒なら頑張れる」
「頑張った後にはいつも達成感が得られ最高に楽しい瞬間がくるのを知っている。
今回も残された時間で頑張ればアメリカ大会に参加できなかった分の思いも全て報われるはず」
前を向き始めた部員達は今できる事を考え、動き出す。
それぞれ自宅でダンスを撮る❗
大会を楽しみにしてくれてた人達に披露しよう❗
そしてそんな部員達の声を聞いてOGが立ち上がる。
部員達の動画をTwitter用に映像編集をしたのはダンス部OG渡邉夕貴さんが勤務している株式会社ダイズ。
後輩達の為に何かできないかと奮起。映像製作に至った。
おうちダンスの反響は大きく部員達を勇気づける。
「凄い❗」
「楽しい❗❗」
「泣きそうになった」
「素敵」
再生回数の多さも喜びになる。
そして撮影から楽しくできたこと、企画をしてくれたことへの感謝の気持ちも次へのステップとなる。
何より通常練習が再開された事が嬉しくてたまらない。改めてダンスが大好き❗の気持ちが湧き上がる。
3年生は引退までの時間が迫ってくる。
でも目標はしっかりある。
最高の引退の演技をして、後輩達にしっかり伝えていく。
そしてその思いをまた後輩達も引き継いでいくだろう。
こんな素敵なダンス部を長年指導してきた春名秀子先生からはこんなコメントを頂いた。
「3年生は、たくさんの壁があっても、アメリカ大会の舞台を夢見て乗り越えてきました。私もアメリカでの7連覇を楽しみにしてきましたが、コロナウイルス感染拡大での中止は、衝撃でした。
自粛期間中は当たり前の日常に感謝、たくさんの人に支えられたこの3ヶ月。絶対負けない。
次の夢に向かって新しい努力を積み重ねる。
今出来る事頑張るしかない!挑戦は続けたい!
準備完了、もうすぐ会えるみんなに!
会いたいみんなに!
心はずむ、体踊る〜
こんなメッセージを皆は受け止め、何かを考え発信しようと動き出し、おうち動画の原点を作りました。卒業生のユウキが改良して、今回の素敵な動画を配信することになり、感謝しています。
今は7月12日の引退ライブに向けて新入生を含め、ダンス部一丸となって練習しています。
キラキラと輝く3年生の姿を、楽しみにしています。」
熱い思いがあふれる今宮ダンス部。
これからも注目していきたい。
(編集:UNPORTALISM EDUCATION 早川和美)