あるママが感じた娘の成長のお話:心を開いた瞬間
小学6年生の女の子のママがある日交わした会話の中で、当時2年生の女の子のところに現れた「もやもやさん」のホントの正体を知ることになったお話。「もやもやさん」はなぜ女の子のところに現れたのか⁉️
娘は2年生の時に「もやもやさん」がやって来て、登校する時いつも泣いていた。
2学期くらいには落ち着いたけど、「もやもやさん」の正体は本人もわかってなかった。
当時、担任の先生にも相談した。
「もやもやさん」は学校にいてるんだろうか⁉️
友達の誰かなのか⁉️
先生なのか⁉️
でも違ったようだった。
去年くらいに話した時「もやもやさん」の正体が少し見えてきた。
ママが死んだらどうしようと思ったら不安になる気持ちが「もやもやさん」だった。
だから、ママと離れるのが怖くて登校する朝になると泣いていたのだった。
でもなぜ、そんな事を想像しちゃうようになったのかなぁ。
テレビドラマの話とかの影響かなぁ、、、。
月日は流れ、また「もやもやさん」の話をした日があった。
5年前に亡くなった姉の誕生日。
そんな夜に6年生になった娘とゆっくり色々話してた。
するとママが死ぬのが怖くなった理由が私の姉の死にあったことがわかった。
癌と闘ってた姉のお見舞いにも何度も娘と行っていた。
もちろん元気だった姉のことも知っている。
当時1年生だった娘にとっては、優しかった伯母さんが病気で亡くなってお葬式の後、火葬場で骨になっちゃったのを見たのは衝撃的だったらしい。
でもその時の感情が自分でもよくわかってなくて、説明できなかったそうだ。
「もやもやさん」が2年生になって出てきて、プチ登校拒否になってたらしい。
そんな事をその夜、初めて聞いた。
めちゃ泣けてきた。
色々感じてたんだ。
ちっちゃな胸で。
それを6年生になって初めて説明できたんだと思った。
ちゃんと話ができてよかった。
子供の成長を感じた。
生きていたら63歳の姉。
多分天国で号泣してるな。
なかなか自分の感情を表現できないタイプだけど、ちゃんと色々感じてる。
家族が大好きな娘。
ママの事もパパの事もねえねの事も大好き。
言葉では「大好き」とは言ってくれないけど、家族はその気持ちをちゃんと感じとれてる。
今でもたまに「もやもやさん」はやってくるらしい。
そう話す娘をぎゅーーっと抱きしめた。
何気ない日常の会話から、女の子が抱えていたものが何かを聞けたママ。話せたことで、自分が感じてた事にも気づけ、ママにもわかってもらえた女の子。話すって大切。聞くって大切。そんなことを気付かせてもらえたお話でした。
(編集:UNPORTALISM education編集部)