「もう中学生」が「リアル中学生」から未来に向けた質問にタジタジ
愛媛にいけなくなっても、、、
日本 PTA 全国協議会は、国際社会で活躍できる人材を育成するため、全国から選抜された中学 2 年生を対 象とした日本 PTA 全国協議会国内研修事業を毎年、沖縄県で開催してきました。しかし、昨年はコロナの影響により開催を中止。本年は場所を愛媛県に改めて開催を進めていましたが、愛媛県でのリアル開催を断念。急遽オンラインで3月28日、29 日の開催にこぎつけました。
プログラムのなかで、吉本興業が運営する、新しい“学び”のプラットフォーム「ラフ&ピース マ ザー」の協力により人気お笑い芸人「もう中学生」が参加する中学生 2 年生に講演 を行いました。〝中学生同士〟の夢のコラボレーションが実現したのです。
もう中学生へ参加した中学生がオンラインチャットを使い自由に質問。オンラインになれていないと思われた中学生たちは、最初は緊張し、もう中学生の笑いにもなかなか素直に反応できませんでしたが、どんどんともう中学生と学生たちの距離はちぢまり、質問の嵐に。
もう中学生の体験からの言葉に。中学生も感動
もう中、自らが心を解放し、青春期の葛藤や夢への想いを解放することで、緊張気味だった中学生たちも、徐々に内に秘めている悩みを吐露。新学期間近ということで「クラス替えで嫌いな人と一緒になった場合はどうすればいいですか?」と問われると「頭の中で、“その人がいるから自分は他の人と接するときに優しくなれるんだ”って(思ってほしい)。それに、嫌いな人とどう付き合うべきか頭を動かすでしょ? ってことは、嫌いな人のおかげで頭が良くなっているのよ」と言います。
もう中自身も、苦手な人がいるとしながらも、どうすれば会わないで済むか、どうすれば気に入ってくれるのかを考えるため、結局、自分のためになっている……“成長するきっかけになるのだ”と語りかけました。また、自身が気をつけていることとして、「どんな方にも親切にすること」を挙げた。コンビニでお釣りをもらう時など些細な時でも「ありがとうございます」と気持ちを言葉で示すことが大切と伝えました。
社会人にも響くもう中の人生論
中学生のみならず大人にも役立つ、もう中なりの“人生の歩み方”が語られる一幕も。
「仕事大変ですか? 楽しいですか?」という純粋な質問に対し「すごく楽しそうにのほほんとやっている感じに見えるけども、やっぱりお仕事だから大変なことや悩みがつきものです。でも、悩みや辛いことがあるほうがいいよね。また同じことが起きたときに、そんなに辛く感じなくなるから」とコメント。中には中学生らしく「コロナ禍で芸人さんも大変だったのではないですか?」というストレートな質問も。これに対しても決してもう中は取り繕わず、「大変でした」と素直に認めました。その上で、「今できることをやろう」とこれまで以上にネタ帳に筆を走らせたことなどを告白しました。
さらに10代は、初めての悩みや大きな壁にぶつかることが多いとしながらも、2回目はラクになり、3回目になると痛みもなくなっていくとし「ということは、大人になるにつれて楽しいこと満載になるので、みんなお楽しみにね!」と明るく述べました。「苦労の数だけ成長していく」ことを何とも、もう中らしく語った瞬間、画面上に映し出されていた中学生たちの引き締まった表情が、柔らかい笑顔に変わりました。
やっぱりまだ中学生ですね。
中学生とのオンラインの時間を終えたもう中学生は、「みんなすごくしっかりしていてすごいですね?中学生から高校生に?いえいえまだまだ中学生です!笑」と中学生とのやり取りに自身もためになったようです。
また、次の日は、ラフアンドピースマザーのプロデュースによる「ツッコミ力養成講座」が開催されました。講師は人気漫才コンビ・令和ロマンの二人。漫才の基礎となる「ボケとツッコミ」を体系的に中学生たちに指導するというものです。注目すべきはテクニカルなことを講義する前に注意事項として挙げた次の内容。「相手が言われて傷つくことは言ってはいけません」。一昔前は言われた本人が「オイシイ」と思ったらOKとされていましたが、今は時代が代わりそれを見聞きして傷つく人がいたらNGであることを伝えました。
これはお笑いに限ったことではなく「ツッコミ力」というのは日常の中でも大切な要素で、「これを磨けば人間としても成長していく」ということを参加者たちに気づかせた後は、令和ロマン節。滝のように流れるチャット欄での生徒からのコメントをまさに「匠のツッコミ」で返し、そのスキルをまざまざと見せつけました。しかし、ここで感心したのが「中学生たちのボケ力」の高さでした。令和ロマンも「想像していた以上でした」と賞賛した、チャット欄を活用した先生と生徒のボケ・ツッコミ大会は大いに盛り上がりを見せました。今の時代を生き抜いていく中学生たちの底力をここでも見ることができました。
■ラフ&ピース マザー
ラフ&ピース マザーは主に 3 歳から 12 歳までのお子さまが対象とした学ぶのプラットフォーム。
自分の“好き” が見つかる動画や、遊びながらいろんな力が身につくアプリなど、何度で
も遊べるコンテンツが盛りだくさん。
また体験型の新しい知育、教育パビリオンを大阪万博記念公園にて展開。(5月8日まで開催中)
やってみた展 カラダで学ぶ遊園地
https://www.lnp-mother.com/yattemita/
概要)令和3年度日本 PTA 全国協議会国内研修事業【オンライン開催】
1.テーマ:地域において私たちができること
2.概 要:新型コロナウィルス感染症感染拡大の影響を受け、参加者の及び関係する機 関・団体への影響を考慮し、当初予定していた参集型の事業方法をオンライン 開催に変更して実施する。
参加者となる全国の中学2年生がオンラインでの交流を通じて、コミュニケーション能力や他者への理解を深めるとともに、社会問題や地域課題への視野 を広め、未来を見据え、他者と共に次代を切り開いて行ける人材を育成するた めの研修事業を行う。自身の生活する地域について触れ、知り、考え、発信することで地域の課題を明らかにし、今後自身でも取り組んでいけるアクション プランを発表する。