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【教育は大変化時代】
答えがでないで当たり前の今、
答えを出さないで生徒に接するこれからの先生に必要な素養とは?

コロナがもたらした教育環境の変化。今まさに先生たちはゆれている。今までのように環境を戻すべきか、新しい環境を作るべきか。

そんな今の揺れ動く教育環境について、森本裕子先生(埼玉県立高校教諭)からコラムが届いた。

————————–

変わっていくこと。その不安は子供たちだけのものではないから。

変化の激しい時代を生きる子どもたち。
そういった子どもたちが
自身の夢や目標、将来のビジョンを描けるようになる教育って何でしょうか。

それはズバリ、

ワクワクできる教育だと思います。

ワクワクできれば考えも柔軟になり、
今話題のPBL、問題解決型学習にもつながっていくのではないかと考えています。

そのためにも、ワクワクしながら生きている素敵なロールモデルをたくさん知っていく必要があると思います。

実際にホンマもんに触れて得られるものって、果てしなくデカい。

定時制で述べ86人の素敵な大人を呼んで教えていただいてみて、そう実感しました。

生徒がいつ誰がどこの誰に影響を受けるのかは、全くもって分からないものです。

「あのときの〇〇さんの言葉に勇気付けられた。」

「△△さんの言っていたことが今になって分かってきた。」

といった具合に、生徒一人ひとり、響く言葉が全く違います。

この素敵な大人と高校生が出会える場づくりについては、これまた色々と段取りが必要になってくるのですが、その点については、ここでは端折ります。

また、自分の授業のアンケートをとってみて分かったことですが、授業中の雑談をもっと欲しがっている生徒が少なからずいることが分かりました。

つまり、生徒たちが欲しいものって、先生の向こう側にある、人間くさい部分なのです。

おチャラければおチャラけるほど、生徒たちは喜びます。
そして、こちらの話をより聞くようになります。

それから、ティーチング自体、もう限界だと感じています。
これからは、コーチングの時代

先生って、自分はコーチングできてると思いがちです。

相手を考えるのが、コーチング

しかし、実際は全くもってできていません!

教師という殻を破り、身構えずに生徒と対等な目線に立つ。

そして、

受け手がどう思うか。

これが、コーチングの基本です。

常に生徒たちがどう感じているのかを素早くキャッチする必要があります。

そして生徒たちに寄り添っていく。

何も難しいことはなく、ちょこっと意識を変えて、視点を変えて、視野を広げる。先生たちが。

外の新しい風や空気を取り込みつつ、
今までやってきたことについても角度を変えてみる。

先生たちがやるべきことって、
ただ、それだけ。
ちょっと工夫すればオッケ!

さぁ、やろう!
今すぐやろう!!

そして、もっと外に目を向ける。
閉鎖的な教育は、もう終わり!
学校をもっと社会に開かれた場所にしましょ!

もう一度言います、何度でも言いますよ。

ワクワクできる教育が必要なんだ

すなわちそれは、先生も生徒もワクワクすること!

そうなんです、だからワクワクしましょ!

(埼玉県立高校教諭:森本裕子)

1988年兵庫県神戸市生まれ神奈川県横浜市育ち。明治大学農学部農芸化学科を卒業後、埼玉県内の私立高校で5年間勤務し、現在は埼玉県立高校で勤務。担当教科は理科。
4年間の夜間定時制高校での勤務経験の中で教育の本質と向き合い、低学年からのキャリア教育が大切であると考えるようになる。
総合的な探究の時間等を活用し、外部連携授業を取り入れたキャリア教育を実践中。
2020年4月で、教員10年目を迎える。

先生たちも、生徒たちも本当に難しいタイミング。そんな時期だからこそ、未来に大きく羽ばたく人材も、生まれてくるはず。現状を否定して、新しい未来を作る子供たち。ある意味での反面教師も、今は必要かもしれない。

(UNPORTALISM Education編集部)

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