「ここだけの保護者会」のオンライン開催でわかったこと。
【オンラインイベント】ここだけの保護者会vol.1〜withコロナ時代の学校、どうなるの?
OK Nishitokyo を運営している 伊勢 佳弥子 さんが主催された先生と保護者の対話の場。先生と保護者の距離や疑問をぶつけ合う場として好評だった「ここだけの保護者会」がオンラインイベントとして開催された。今まで通算7回、ここだけの保護者会は開催されている。自分の学校の先生ではない一般の先生の感覚。そして掛け値ない保護者の意見の交流から生まれる新しい感覚。毎回、発見と驚きに満ちたこのイベントはコロナ時代にどのように変容するのか?
【先生×子ども×保護者×応援者が対話する場】
「こんな場がたくさん生まれたらきっと大人も子どもも今まで以上に、自分を信じて人を信じて自分の人生を生きていく。そんな社会に間違いなくなるだろうと確信したオンラインイベントだった」とファシリテーターを務めたみつはしあきこさんが新しい経験を熱く語った。「高校教諭の 島村 学 先生が始められた”ここだけの保護者会”答えはでなくてもいい。答えは一つじゃない。お互いが理解しあって一緒に模索しながらも未来に進む。幼稚園小学校中学校高校こんなにたくさんの先生が集まって話を聞ける機会なんてあるでしょうか!と思います。そして、先生方にインタビューする役割をいただけるなんて幸せすぎました。この場には、先生×子ども×保護者×応援者いろんな立場の人が集まり学校現場、教育について語る。役割はそれぞれあるけれどその役割だって超えて同じ未来に向かっている。そんな対話がなされていたのかなぁと思います。先生方の想いにめちゃくちゃ感動しファシリじゃなかったら泣いてたと思います。もう胸が熱くなった。こんな先生たちがいたら子どもの心は動く、感動する。そして、保護者や応援者の大人たちも自分の子どものために周りにいる子どものために何ができるのか一生懸命考えていらっしゃる。コロナウイルスによる影響はあるけれどあってもなくても、大切にしたいことは変わらない。当事者の子どもたちを置き去りにしないようにたくさんの目と耳と心で聴く。まさしく「聴く」本当に素晴らしい場所でした。」
ここまでの道のりは簡単ではなかった。
「ここだけ保護者会」主催の都立飛鳥高校島村学教諭はリアルでのここだけ保護者会が毎回熱いものになっていただけオンライン化には躊躇していた。今回、OK西東京主催の伊勢氏よりコロナの時だからこそという熱いエールに応えてオンライン化が実現した。
「withコロナ時代の学校はどうなるのか。どうしたらいいのか。 誰もが初めての経験で、正解もわからなくて不安だけど、”あの場にいた全員が子どもたちを大切に想っている”ことがわかり、すごく勇気が持てました。 それぞれの立場で感じていること、問題を解決するための手段に違いはあります。 でも、一人ひとりの考えの前提には”withコロナ時代でも、学校は子どもたちにとって大切な場所”という想いがあります。 それをみんなで共有できたことに、今回開催した意味があったと感じています。 参加者から”学校の先生を近くに感じることができた」という声を多くいただきました。 教員の1人としてそう感じてもらえることはすごく嬉しいです。 保護者の方と距離を取っているつもりはないけど、いつの間にか離れてしまう。 そんな距離を埋めるには、やっぱり”対話”は大切なんだと再確認することができました。 また、幼稚園から高校までの先生が同じ場にいたことも、すごくありがたかったです。 普段は違う校種の先生と話す機会がないので、それぞれの先生から”子どもたちへの想い”を聴くことができたのは、本当に勇気をもらえました。 ここだけの保護者会のコンセプトは”お互いの違いよりも、お互いの共通点を知る”です。 それが、お互いを理解し、仲間として一緒に協力していくためにどれだけ大切なことであるか。 今回の会を通して、身を持って味わうことができました。 オンラインだからこそ、地域を超えて”ここだけの保護者会”を開催することができました。 主宰者として、色々な場所で”ここだけの保護者会”が行われることを夢見ています。 子どもを想う大人が繋がっていけば、きっと大きな力になると思っています。」島村先生は今後もオンラインでの開催を続けていきたいという。
(UNPORTALISM編集部)