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【シリーズ2:テレビマン三者対談】“急変する時代”を切り拓ける?!

時代が大きく変化を起こす最中、局の垣根を超えて北海道テレビ放送の伝説的バラエティ番組『水曜どうでしょう』の立役者である最強コンビ“藤やんうれしー”こと、藤村忠寿氏と嬉野雅道氏と読売テレビの長寿バラエティ番組『ダウンタウンDX』を長年演出してきた西田二郎氏の以前から交流の深い3名による「特別対談」シリーズの第二回。今回は「沸く」:以下3名略:西、藤、嬉。(文責:sunny)

対談その2 : 沸く?発見編

人と一番接触しない究極の方法

西 —「コロナ自粛期間は、ステイホームでありながら、それぞれの動きもいろいろやったってことやね。“トリにエサあげようって山にこもる”。その辺も藤やん詳しく聞きたいな」

藤 —「まぁ、ね。あれはもう、アルプスの少女ハイジのイメージよ。僕が一番好きな、オープニングでトリが窓に寄ってきてハイジを起こしにくる。よくいえば、トリが肩あたりにとまる? そんなことを目指していた」

西 —「そこにいると、藤やんがおって、トリが『ええわぁ~~』って寄ってくるイメージなのかな?(笑)」

藤 —「リモートが中心になるのも、自然なことだったね。家出るなというよりは、なるべく他人と接触するなということだったでしょ。となると、一番人に接触しないことは何か? “山の中に1人でいる”。数年前に『水曜どうでしょうハウス』を山に作っていたこともあって。極端かもしれないけど、全員が山に暮らせばいいわけじゃない? だけど、それが山に行く機会はないから、家にこもったってことが、みんなのステイホーム期間だったわけで。自分にとっては、その期間に山に1人でこもるパターンになった」

西 —「優しく仲間になっていく、ってこと?」

藤 —「そーだね、仲間になる」

西 —「でも、最初はぜんぜん来なかった(笑)。焦ったやろね……。それが、だんだん身近になってきてたからビックリするよね」

藤 —「大自然の環境でトリと過ごす。森に入って怒らなくなったよ。本当に森の中で1人になったからだろうね。怒る感情が不要というか……。学生のときに1人でバイクに乗って動いたりすることもあって、元々は1人行動は好きだったのだけれど。社会に出ると少なくなるし、家族が出来ると一緒にキャンプに出かけたり、となるでしょう。今回のことがあって、30年振りに1人になった。しかも1カ月ぐらい1人でいたわけ。本当はそんなことが“理想だったんだ!”ということに気づいたね。また自分以上に、今回のことを娘たちは、それをよく分かっていてね。“アナタは元の姿に戻ったんだよ”って言うほどに」

嬉 —「あるべきポジションに戻ったということだよね」

藤 —「そう、そう!自分が一番好きだったところに戻ったっていう感覚」

嬉 —「これはコロナがなければ、それをしなかったわけだからね」

西 —「今までには無かったことだったと?」

藤 —「そーだよ。1カ月も森の中って、ないことだからね。コロナ前……だと“もったいない”と思ってしまう自分がいる。ときどき山で過ごすってことが。1人で山登りとかなら2、3回程度ならいいけどれど」

嬉 —「そこには到達できない場所だったんだろうね。本来はそこにいた人だっただろうけど、社会に出てからの自分の選択肢には無いってこと」

環境変化からの開放感という発見

西 —「コロナで自粛せざるを得なくなったから」

藤 —「そう、コロナになったから。自粛になって、ステイホームしないといけなくなって。森に行く、という流れになった。だげど、どことなく自分が求めていたんだろうね。でも、本来の会社なら人がいて、自分の役割がある。グループがあって、そのグループをどう回していこうか? というのが自分の役割だと思っていた。今は、この状況においてグループになれないということが分かったときに、1人になるという開放感があったんだよね」

西 —「状況が変わるとある種、責任は持てないもんね」

藤 —「そう、持てないよね。グループに対して、もう俺は責任を持たなくていいんだ!というような」

嬉 —「そうか。グループに対して責任を持たなくても良かったのに、いつの間にか責任を持ってしまっていたということなのか?」

藤 —「そーだね。責任を持つ意識が常にあったよね」

嬉 —「どこか、逃れられなかったんだろうね」

藤 —「そう、そう。逃がれられないでいたのだけど、実際にはそれが楽しいとも思っていたんだよね」

西 —「でも、あったんでしょ?そうはいってもプレッシャーは」

藤 —「そうだね。だから『水曜どうでしょう』のロケが終わった瞬間に、みなさんと会いたくない!という(笑)」 

嬉 —「それがアナタが抱えていた恐ろしさというか、そうだったんでしょうね。すごく楽しくて仕方ない!って思いつつも、すごくしんどくて、どうしようもないような」

藤 —「そー、そう、そう!」

嬉 —「偶然にも。その新しい道筋を今回、与えてもらったようなね」

藤 —「与えてもらったよね。1人でも楽しそうに過ごしている。たとえ1人でもね。そんな感じはあったね。普段カメラを回すときも、今までなら……何度かカメラマンに説明してやっていたことが、今回の場合は“自分でできるんだ!”ってなったのが、それはまぁ、ラクだったよね」

嬉 —「やっぱりアナタは特殊な人だよね」

藤 —「うーん。だけど、ずっとあのパターンを続けたいワケではないよ」

嬉 —「そこで、安住の道が見つかったというワケではないんだね」

藤 —「そうなんだよ」

嬉 —「そこには長居できないけれど“そこには居たかったんだ!”と気づいたってことだね」

藤 —「そう、そう。そこには長くいられない。だから終わりを決めていた、というか。最初は2泊3日という日程を決めて。結局は、じゃあ5月末までとなった。さらに、その後で6月からも始まったんだけど、他府県にも行っていいってこともあって“終わりを決めている”からできる。バイクで1人旅に出ていたときも同じように“1週間と決めて出て行く”からできる」

嬉 —「埒外ってのもアルと思うね。だからこそ、この1人を観察するというときに、周りで見ている人間が安心感を持つ。日常性を取り戻すことがある」

西 —「あぁ!藤やんを媒介にしてね」

嬉 —「そう。本当はこうであっても、この人は埒外でココにいる人だから、状況の変化が自由なんだろうな、と感じているような……。今回の場合は、埒外にこもる。状況の変化に多くの人が(僕も含めて)取り込まれて、どうしていいのか分からなくなる。そもそも、埒外の状況変化には意味はないワケだけど」

西 —「なるほど、そーか。勝手に変化して巻き込まれていくわけでね。みんな気がつかないうちに座標軸を失ってしまうんやろうね。または、変化するたび失っちゃうと思ってしまう」

嬉 —「だけど、埒外にいるこの人を見ていたら。なんというのか、埒外にいるこの人を見て、日常を取り戻すことになる。本当は、我々と埒外に本来いるのだとなる」

西・藤 —「あーー。本来はね」

嬉 —「けれど、座標軸の中にいるっていう筋書きからは、逃がれられない」

西 —「それを、今回のことでいうと。藤やんの行動から、みんなは気づかせてもらおう、っていうよう感じやね」

嬉 —「そーゆうことよ」

無理なく自然に沸く瞬間

西 —「藤やん、それは図らずにやってんの?」

藤 —「図らずに、そーゆう思考の持ち主だったというのか」

嬉 —「図らずにもやっていたことだけど。これを意図してやっていたとすれば……危険度も高く、死にますよって俺は思うわけ。このように、自覚がないからやれているんだと思う。こっち側から見ると結果的に“何か背負ってます”と思うけれど、本人は背負ってるとも何も気づかない状況だから、やれてしまう、乗り切っていて」

藤 —「まぁ、それは役割だから?」

西 —「それは、2人の関係性でいうと、嬉野さんがその役割を理解できる人だから成り立っている」

藤 —「そう、そう。そーだね」

西 —「これ、嬉野さんがおらんかったら? きっと、藤やん崩壊してしまっているわなぁ」

藤 —「なんだかんだ、やっているとは思うけど……。そこに対しての意味づけを自分自身かやっているワケではないからね。結果的に功を奏していたみたいなことは、あるかな」

嬉 —「俺もそんな意味づけをしているか?となると、そうでもないけど。もしも自分が請け負わされるってなるなら、無理なんじゃないかとは感じるよ。たまたま、この人と総じて想念が沸いてくるという?立場にいるだけ。それを自分に『頼む』と言われたらできない」

藤 —「そう、そう。アナタも沸いてきちゃうからね」

嬉 —「そー。沸いてきちゃうね(笑)。沸いてきちゃうことで、俺も救われている」 

西 —「なるほど!沸いてきたってことだとしたら。役割でないってことだ!」

藤 —「あぁぁ、そうだ」

嬉 —「結果的に自然に沸いきている。離れて、俯瞰して見れば、役割となるかもしれねいけれど。当の本人は役割だなんて思ってない。役割と思っていたら……続けられない。人数的には、役割かもしれないけど」

藤 —「例えば湧き水を何リットル、何分沸かしてくれっていったら。嬉野さん困るわけよ。だけど、コノ人は自分がつい沸いちゃったなら。なんぼでも勝手に沸いてくるというようなね。そのことが自分にとって救いだと言えてしまう」

西 —「わっっ、藤やん。そんなこというてたら、トリ来たで、トリ!」

藤 —「わっ、マジで??」

嬉 —「えっ?スズメだ。入って来たよ」

西 —「室内に、トリ入って来たで(笑)」

嬉 —「こんなことあるの? あんなに警戒するトリが……突然、入って来るって……。そーゆうことね。ある意味で惹きつけるものなのか、引き寄せる? 持ってるってことなのか」

テーマなく始まった会話の中でも、広がり個性が際立つ三名。それぞれの自然体で引き出されるワードは、さらに組み合わさって新たなストーリーが生まれることも。ここでも自然に沸き上がる。話題はまだまだ尽きることはなく盛り上がる対談。この先は—対談vol.3 : 沸く?気づき編 次回につづく


↓の前にトリのヤツって何?気になりすぎる方へ↓

●水曜どうでしょうハウスで野鳥観察の刑。三十一日目。

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